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チケットを握りしめて

元アンチが3rdテニミュドハマりして今に至ります

青学vs六角 東京公演 初日感想

   12/22 青学vs六角 初日。
   朝から冷たい雨が降り、一時的に止んだと思えば公演後は叩きつけるような暴風雨の日でした。
   先日まで観劇していたチアステの感想はたいへん長くなってしまい、22日までに間に合いませんでした。なので年の終わりまでにまとめたい。

 

   なぜか観る側なのに緊張しながら迎える初日。
   この本公演の日こそ代替わりを実感する1番の日だと思って、胃薬と共に劇場へ。

 

   先に書いておきますが、あまり手放しで喜んでいるような内容ではないです。なので今回の公演を心から楽しんだ方には、あまり読んで欲しくない内容かなと思っています。勝手ですみませんが、ブログなので好きにやります。すべて個人の感想です。


   あたらしい代になることを意識するのはいつだろう、そう思って過去をふりかえってみると色々ありました。キャストの発表、ビジュアル公開、いつのまにか変わるHP。ツイッターでの動き、公式ブログ、ふたつの代のツーショット、8代目キャストのSNSでの卒業コメント、公演後のコメント……。なによりお披露目会が大きかったのかなと思います。
   しかし、お披露目会はあくまで「お披露目」であり、本公演(原作での時間)ではないからわたしのなかでうまくカウントできずにいました。過去に思いを文字にしましたが、やはりうまくまとまっていない部分がありました。もっとうまくなるはず、良くなるはず、そう期待するとあの日はあくまでお披露目だからとどこかで思っていたのかもしれない。みたのにみていない気分だった。頑張ったって言葉を何度も目の前で聞くたびに、それはとっても伝わるのに、大好きだった彼らの後なのだからと思う自分がいて、いやなファンだなと自己嫌悪するほどでした。
   こういう事を考える度に、なんだか上からみたいで、いやなファンになってしまったのではと不安になることが多かったです。情けない話です。
   もう役者として旅立った彼らを、あの夏に追いかけて演じてくれたキャラクターとしてみる事をやめようやめようと思えば思うほど、ふつと込み上げるものがあって底なしでした。こればかりはただただ申し訳ない気持ちです。いまは演技を見て改めて役者として応援したいと再認識して、役者ご本人として応援しているだけ、少しですが前に進んでいる気がします。話が逸れてしまいました。


   あの大千秋楽以来のTDC。場所は前回と真逆の席。あのざわつきもみる景色も、すべてが久しぶりでした。まだまだ日が浅いファンにも関わらず、この場所はわたしにとっての「特別」なのだと思いました。駅に着いた時点でわくわくしてしまうって、もうこころに刷り込まれている。

 

   1幕のはじまり、中央に立つ跡部。そして氷帝戦の試合を振り返るかのような演出に、なぜか恐怖心が強くわたしの心を占めて心臓がどきどきしてしまいました。楽しいどきどきじゃなく、包丁向けられたときのどきどきに似ていました。多分頭が処理しきれなくて、わからない=こわいみたいな感覚だったのかもしれません。
   わたしが見続けた景色や試合の記憶と、目の前で繰り広げられる回想は当たり前ですが一致しなくて、その不一致が記憶のズレとなり混乱したのかもしれません。あの試合を先代のもののように思うつもりはありませんが*1、あまりに思い入れが強いという個人的な理由で「原作での繋がり」や「代が変わっても物語やキャラクターは変わらない」という当たり前のことより先に、先代を彷彿とさせるように感じ取ってしまった事がたいへんつらかったです。これは自分の捉え方の問題だと振り返ります。
   新しい出会いを楽しみにして、「青学」というよく知っているけれど新しくなった彼らを観ることが楽しみだったのにも関わらず、初っ端から先代を思い出してしまう自分が悲しかった。
   1番やってはいけないとずっと思ってきた、前の代との比較をはっきりとあの開始数分で行ってしまったことがつらくて、そんな風に見たくなかったから見てしまった自分が情けないし申し訳なくて潰れそうでした。もう役者としての姿をみているし、随分前にキャラクターと別れた彼らを知っているのに、まだわたしは舞台の上であの夏にみた人たちを探すのかと思うとぞっとしたし恐ろしかった。
   時間が経った今はこうおもうけれど、あの時はなにがなんだか分からず恐怖心に似た感情のまま舞台から目を離せませんでした。一度見ただけではやっぱりわからないから、余裕ができたらまたみたい。けれどあの演出を見たら苦しくなりそうで、もうちょっと時間が欲しくなる。

   そんなこと言っていたらすぐ目の前の彼らも走り抜けてしまうけれど、あれはあまりにもわたしには重たすぎた。うまく受け止められないことが悔しかった。

 

   明るくなった舞台をみて、声を聞いて、ダンスを見て、やっと9代目という新しい青学をみることが出来ました。個人的にリョーマとトリオを見て、代替わりを実感しました。
   阿久津くんのリョーマ、ちょっとふわふわしていました。けれど、これからもっともっと成長するんだろうなって思うし、きっとこの日を緊張しながら迎えたのかななんて思ったりしました。初日は15歳さいごの日だったようで、わたしは15歳の少年が生み出す越前リョーマをみれたのかと思うとたいへん貴重な経験をした気がしました。お見送りのとき思ったのですが、すごく目がきらきらしていましたね。まぶしいなあ〜ってその眩さにくらくらしてしまいました。
   トリオは歌声を聞いて、じんわり変わったことを思い知りました。先代のトリオがすごく好きだったから余計かもしれません。いまのトリオは声が全体的に高くなった印象。なんだか去年までランドセルをしょっていたのかと思うくらいに可愛らしい3人組ですね。カチローが泣いちゃうシーンで会場中がああ〜……ってなっていて、わたしも思わずなってしまった。堀尾もカツオもかわいいし、歌が教育番組みたいな……。庇護欲が掻き立てられるようなトリオだと感じました。かわいらしいですね。

 

   青学だとタカさんと桃ちゃん、歌がすごくよかった! 桃ちゃんはベンチでも桃ちゃんっぽくて、リョーマになにかと構ってくれていた印象。はちまき巻いてあげたり、両脇を抱えて立たせたり。あのふたりの先輩後輩ってみててすごくすきだから、今後が楽しみです。
   試合といえば不二がきれいな動きをしていて、なんだか独特の雰囲気があるミステリアスな不二くんみたい。ついリョーマをずっと目で追ってしまうから、また今後テニミュいったときに全体を見れたらいいな。

 

   ただ手塚の自撮りは驚きました。自撮りとは無縁そうなイメージが、わたしの中にあったからかもしれません。いま話題の芸人さんのネタはともかく、手塚のあのメッセージは原作でとても大事なものだから、大切にしてほしいとつい思ってしまいます。だからといって大切にしていない!と怒るわけでもなく、ただあの一言はすごく大事なのになと少しだけ残念に思うだけです。笑うシーンではないのに笑いを挟まれると、やっぱり不思議に思ってしまう頭の硬さです。

 

   六角は曲が楽しい!六角というチームの雰囲気が伝わる明るさで、もうわくわくしてしまう感じ。歌もまとまりがあって、聞いていて楽しくなりました。
   剣太郎ソロの「ちゅー! はぐはぐ!」の「はぐはぐ!」六角コーラスがあまりにも屈強でインパクトが強い。フォントが突然変わる。はぐはぐが強すぎる。気の早い話ですが、多分ドリライでコールされるのではないでしょうか。あのインパクトが強すぎる。

 

   氷帝に関しては、ただただ跡部のバレエ押しにやや首を傾げています。わたしは三浦くんの跡部がとてもすきなので、神が創りしマスターピースという言葉もなるほどと思っています。つよくうつくしいことは、氷帝戦でずっと感じていたことです。
   原作でのシーンは色々と難しいと思います。ですが原作でのシーンを変えてまで、制作側が意図してバレエを押す*2のは三浦くんの特技だからなのかなと思ってしまいました。バレエを知らない素人でも、三浦くんの動きはたいへんうつくしいと思います。
   今まで氷帝戦で振り付けにバレエを取り入れたのは、跡部という人間の強さや他と違う部分を表現するひとつの方法なのだと思っていました。跡部の強さやうつくしさ、今まで積み上げた努力は決して一朝一夕ではなく、それは今回演じる三浦くんの特技にも通ずるものがあるのかもしれません。氷帝戦では振り付けに取り入れることで、その自信に満ちた表情や他とは違う圧倒的存在感にただただ感服していました。
   しかし今回の取り入れ方は、ただ跡部がバレエをしているだけにみえてしまい、わたしは何を観にきているのか?とつい思ってしまいました。セットの影響もあると思います。動きはきれいですし、うつくしいです。

   跡部の可能性の1つとして、バレエが出来るかもしれないと捉えればいいのかもしれません。これは「ミュージカル テニスの王子様」だからと割り切ればいいのかもしれません。けれど原作を変えてまで、役者ご本人の特技を前面に出すのはなんとなく不思議な感じでした。それをいったら、なんで試合中に歌うのかとかそういう話にされそうなのですが、そういうわけではないのです。
   ただ何度も言いますが、わたしは三浦くんの跡部はとても素敵だと思っています。だからこそ、もやもやしてしまうのは勿体無く思いました。*3

 

   やけに厳しい言葉が続きましたが、わたしは原作が好きで、でもテニミュだって好きで応援したいと思っています。目の前の舞台を見て感じ方や捉え方なんて観客の数だけあると思うと、わたしがこう思ってもすべてを絶賛する人だっているはずだから、考えすぎなのかなとも思います。でも今までのように心から楽しかったかと言われると、頷けないかもしれない。
   こういうモヤモヤって、アンケートにかけって話なんだと思います。今までもアンケートに記入や郵送など行ってきましたが、今回はなんて書けばいいのか分からず結局ブログでダラダラと書いてしまいました。

 

   新しく走り出す彼らが「やり遂げたんだね」といま歌う姿を、きっと遠い未来に思い出して涙が溢れるのだと想像することもできます。新しい波を起こした彼らのあとにやってきた彼らが、新しいアンコールソングに思いを乗せて歌う様子を見ると新たな時代の幕開けを感じました。
   もしまた六角をみれたなら、今回は1幕のあれは本当に頭がいっぱいになってしまったけれど、次は大丈夫な気がするし、わたしはいま目の前にいる越前リョーマをみたいとつよく思っています。
   いまも古田くんが演じたリョーマがわたしの世界では1番かっこよくて最高のリョーマで、まさに「わたしにとっての越前リョーマ」です。いまも不動峰戦ではじめてみた記憶やインパクトは強く、あのリョーマを見れた日々は宝物です。
   でも、いまこの世界にいるのは目の前の阿久津くん演じるリョーマただひとりで、先代を大事に思う気持ちとはまた違うけれど、彼への大きな期待とこれから見せてくれる景色を心から楽しみにしています。新しい景色や先へ進む未来の話をリョーマは紡ぐし、それを阿久津くんがどう演じて表現していくのがすごく楽しみなんです。頑張れと応援する気持ちです。これから好きな試合もあるので、より楽しみです。
   目を離したりそらしたりしたら、きっと目の前にいる人たちもあっという間にいなくなってしまう気がしていて、だからあの1幕のはじまりを乗り越えるくらい気持ちの余裕を持って彼らをみたいです。

   テニミュのなかの季節は足早で、あっという間に走り去ってしまう。だからいま目の前の人も、大事にしたいなあと思いました。

 

   比較とかじゃなく、わたしは8代目や古田くんのリョーマが大好きでたまらなくて、きっとこれからもずっとこの話はしてしまうんだと思います。わたしの精一杯で見てきて、いろんな感情でぐちゃぐちゃになりながら見送って、まだ発売したBDをみる自信もなくて、新しく演技をする姿を見て役者として応援しても。テニミュを見るとふつと思い出してしまうんだと思います。
   六角のアンコールソングを聞いて新しい青学にエールを送りたくなると同時に、NWは彼らの歌だったのだとひどく安心しました。NWは彼らの歌だと思ってしまうのは、卒業アルバムのさなちゃんとましまくんのページが頭から離れないからだと思います。あの言葉は、すごく響きます。

 

   今回の物販にあるパンフレットは、8代目について書かれる文字が多くありました。
   わたし以外にふたりくらいしか乗らないガラガラの新幹線のなかで、長い時間乗るので眠気覚まし程度にパラパラみようと思ったのに、目に飛び込んだ先代の名前に眠気なんて吹き飛んで、食い入るように読んでしまいました。不意打ち食らって、読み終えたあとに長く息をついてしまうほどでした。
   やっぱり、わたしが初めて見た青学である彼らは特別なんだと思って、でもいま目の前にいるきらめきを思い出してずんと胸が重くなって。なかなか気持ちの整理がつかないまま数日経ち、東京公演も無事に終えたようであっという間だと感じました。
   こうやってわたしがモヤモヤしたり、感動したり、なにかと忙しなくする間にも青学は走り続けている。そう思うと、やっぱりなんだかんだ言ってテニミュに行きたくなってしまう。チケット全然当たらなくてへこんでいましたが、へこんでいる暇はないかもしれませんね。

 

   たいへん長くなってしまいましたが、本当に9代目青学の皆様、東京公演お疲れ様でした。
お披露目とは違う本公演、TDCの空気や客席の反応はどんな風にうつっているのかなあと思いながら、たまにしか見ないテニミュブログを今夜一気に見ようと思います。
   六角は安定感がすでにあり、これからの公演も楽しみです。はぐはぐのインパクトばかり書きましたが、それぞれの歌はどれもすてきでした。次見るときはもっと色々注目したいくらい面白かった。
   氷帝の歌の重圧感はいままでの氷帝戦での印象よりずっと重く感じ、それはこの3校のなかでも強さがあるのだと伝わるものでした。つぎに見るのが楽しみです。

 

   走り始めたばかりですが、この先の道が明るく輝くものでありますように、心から応援しています。
   改めて東京公演お疲れ様でした。地方公演や凱旋公演、怪我なく走り抜けますように。

*1:でもやっぱり現実の世界で見続けた試合だから、とつい思ってしまいます

*2:あのセットはバレエをよく知らない素人でも、あれ?と感じてしまう。

*3:こんな風に書くのは、舞台の上の三浦くんの跡部がすきであっても「三浦くんの出来ることをする跡部」ではなく「跡部が出来ることをする三浦くん」がみたかったという本心からです。跡部というキャラクターを作り上げてくれる感謝とともに、その本心があってこうして書いてしまいました。